これからの男性の育児休業。確実にこうなる【育児】

育児

こんにちは!たけのこです。

私は2023年に6ヶ月間の育児休業を取得しましたが、
その間にふと次のことを考えました。

これから、男性の育休取得率は確実に増える
なので、その準備はもうしておかないといけない。

読んで損はないかと思いますので、サラッと見ていただければと思います。

男性の育児休業取得率 現状

現在の男性の育児休業の取得率は、令和3年(2021年)で13.97%です。
さらにそれは、下記グラフの通り、近年急激な右肩上がりになっています。

 引用元:厚生労働省「令和3年度雇用均等基本調査」

男性の育児休業 取得しなかった理由

男性の育児休業を取得しなかった理由を調査した結果が下記です。

 引用元:厚生労働省「平成 29 年度 仕事と育児の両立に関する実態把握のための調査研究事業報告書(101p)」

TOP4を抜き出してみると下記の通りです。

 【第4位】自分にしかできない仕事や担当している仕事があった
 【第3位】職場が育児休業を取得しづらい雰囲気だった
 【第2位】会社で育児休業制度が整備されていなかった
 【第1位】業務が繁忙で職場の人手が不足していた


ただ、ここで私は下記のように思いました。
『会社の人手不足はあれど、自分の家の人手不足の方が深刻な状況なのでは?』

というのも、昔と状況が違う点があります。

それは、核家族率の上昇です。

男性の育児休業 なぜ必要とされているか

少し別の角度から考えてみます。

そもそもなぜ男性も育休を取るべきだという動きになっているのかというと
育児の人手が足りないからです。

ではなぜ育児の人手が足りなくなっているかというと、
人手が足りなくなっている状況に変化しているからです。

おじいちゃんやおばあちゃんが一緒の家に暮らさない構成を核家族と言います。
言い換えると、「親と子どもの2世代以内のみ」という構成です。

下記は、一般世帯の構成別の割合を示したものです。
ここから、単身世帯+核家族世帯の比率が徐々に増えていることがわかります。

つまり、子どもが生まれても家にはその夫婦しかいないの率が増えている状況です。

つまり、
男性が育児休業を取得しない = 奥様のワンオペ育児が確定する
になります。

ワンオペ育児は厳しいです。特に新生児はほぼ24時間休憩なしになります。
また、できたとしても、心の余裕がある状態での育児は無理です

「会社の人手不足」を気にするか
「自分の家の人手不足」を気にするか
というと、後者に風が吹き始めている状況にあると感じます。

というのも、『会社ではなくて自分のことを考えて』と、そもそも国が言い始めているからです。

男性の育児休業 推進政策

男性の育児休業取得に関して、国の政策として大きな後押しがされている状況です。

特に受益の大きいのは、育児休業給付金が国から支払われる、といった点です。

<育児休業給付金>
 誕生~6か月目(181日)まで : 育休取得前の6ヶ月間平均日割給与額(額面)の67%
 7ヶ月目(182日)~1年目まで : 育休取得前の6ヶ月間平均日割給与額(額面)の50%

私は給付上限額の約30万円/月をいただきました。充分すぎるお金です。

さらに政府は、この育児休業給付金を現行の賃金67%から最大80%へ引き上げる案を実施し、給付金には社会保険料がかからないことから、実質育休前と同額の賃金を受け取れるようにする方針を2023年3月に出しています。

つまり、育児休業を取得する上で経済的な心配は既に一切不要になってきているというわけです。
取得しない手はないと考える人が絶対に増えてくるはず、と私は捉えています。

男性の育児休業 会社だけが人生ではなくなってきている

最近の情勢で、転職が増えている、というお話があります。
年功序列制が廃れ、能力で評価するジョブ型が増えてきています。

また、そもそも共働きの家庭が増えています。
どちらかが失職しても、ダメージが少ない状況となっています。

一方で、男性が育児休業を取得するとキャリアが断たれるという心配があります。

ただよく考えると、それほどのリスクではないと思う、というのが私の見解です。

前述の通り、評価制度はジョブ型に移行しています。
さらに、賢い会社は転職されないように育休取得をネガに捉えません。

仮にキャリアが断たれたとしても、日本に会社は沢山あります。
そして現在、会社はどこも人手不足で、転職は売り手市場です。

共働きであるならば、転職活動も幾分気楽に行えるはずです。
また、転職のためのスキルアップに対する補助金も国が出していたりします。

とはいえ、キャリア自体が人生の目的である場合もあるかと考えるので
まさに『自分の人生の中でキャリアアップが本当に必要なものなのか』
を考える良い機会になると考えています。
(実際に、私はその棚卸をしました)

男性の育児休業 近い将来のために準備すること

以上の様々な実態から、男性の育児休業は必ず増えてきます。

わかっている世界があるのであれば、前もって準備しておく必要があります。
何を準備するかですが、まず間違いなく思えるのが下記です。

 ・会社の人手不足は加速する
  → 意味のない仕事はなくす


育休を通じて、本気で思ったことはこちらです。
育休に入る前に、いかに多くの意味のない仕事をしていたことか、振り返りました。
あれは、今となっては悪の所業と思えます。

上司の指示といえど、時間をかけてはいけなかったなと。
同じような指示は発生させてはいけないなと。

つまり、働き方の常識が変わるというのが私の見立てです。

あとは、男性の育児休業増加に伴う何かしらの仕事が出てくるのかなと想像しています。
こちらは準備というよりも、アンテナを張っておく、という観点ですね。

まとめ

男性の育児休業の今後について、思うところを書いてみました。

育児休業に関係した人だけではなく、
その社会全体の構造変化を捉えて準備をしておくべきだな
という気づきのきっかけになりました。

また、実際に私の体験談もこちらでまとめていますので、
よろしければご覧いただけますと幸いです。

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